夏本番!夏休み本番!
長い梅雨が明けて、やっと本格的な夏がやってきましたね。
酷暑、猛暑、炎天下、ジリジリ太陽、熱帯夜、暑い夏はしんどい!!!
そう感じる気持ちはみな一緒ですが、暑くても涼しくても平等に同じ時間が流れていることには間違いはないでしょう。
学校や幼稚園が休みだからと言って、ピアノの前に座ることをサボらないでください。
楽して弾けるようになりたいですって!?
私の先生はとても厳しい先生でした。幼稚園なら1日30分、1年生なら1時間、2年生なら2時間、つまり、学年×1時間、まいにち練習するようにと生徒たち皆に言っていました。
同門の生徒全員がそれを忠実に守っていたとは思わないし、私も3年生で3時間?4年生で4時間?気の遠くなるよな数字でしたし、当然できていませんでした。
しかし、生徒の一部にはその厳しいお言いつけを(失礼ですが)愚直に守り、こなす方たちが数人いらっしゃいました。ピティナコンペティションで金賞・銀賞など上位入賞を連続で受賞されるレベルです。
彼女たちの演奏はやはり音色が違いました。煌びやかな音に滑らかなフレージング、粒のそろった細やかな音。幼かった私の耳でも十分にわかるほど。
つっかえつっかえだとか、間違えたとか間違わないとかとは全く次元の違う話です。
ピアノは弾けるようになりたいけれど、練習は嫌、楽して弾けるようになりたい?
そんな考えは今すぐに捨てましょう。
ただ、練習は裏切らにということも事実です。
夏休みだからこそできることは?
学校・幼稚園のない長期休みだからこそ、できることがあります。
習慣づけのパターンを試験をしてみてください。
朝食前なのか、昼なのか、夕食前なのか夕食後なのかどの時間帯に練習時間を取ると子供が集中して取り組めるのか、親御さまの監督のもといろいろと試してみてください。
長期休みはピアノの練習を習慣づけるとてもいい機会です。
8月の後半は2学期の生活を想定しての練習時間のパターンを数パターン試してみてください。
試行錯誤してください。
ほしい物(弾けるようになること)を手に入れるために、行動(練習)をしましょう。
つかってほしくない言葉
わが子になんとかピアノを練習させたいと思うのがわたしたち親です。
練習時間の管理は、大人の目線でしていただきたいのですが、練習させたいからと言って遣っていただきたくない、(私の考える)禁句ワードを挙げてみます。
言葉なんてケースバイケースですから、これを言ったらいけなくて、言わなければ良いのかとそういうものでもないですが、私は我が子に遣わない言葉です。
「練習しなさい」「〇回弾かなきゃだめよ」「練習しなきゃダメよ」
「練習したの・弾いたの?」「(母が気づいた)ダメなポイントを挙げ連ねる)」「全然やってないね(など否定的なことばを本人に)」
書いているだけで気が滅入ってきました。こう言われてポジティブに取り組める人間が大人も含めいるでしょうか。
では、どうやって練習してもらうか?
こちらが何も言わなくとも、「お母さん、ピアノ弾いてくるね!」「何時から練習するね!」なんて言ってくれたらなにも問題はないのですが、現実はなかなかそうはいきません。
上で述べたように、小学生が一日に何時間もの練習をするべき!などということは言いません。
1日5分だけピアノの前に座るつもりで、子供にピアノを弾くことを提案してみてください。
5分間の時間とは、1日にどんなタイミングがあるでしょうか?
・好きなTVが始まる前の5分
・朝ごはんができるまでの5分
・プールに行く前にお母さんが準備をしている間の5分
・お父さんが仕事から帰宅してから食卓に着くまでの5分
・大好きなアイスを食べた後の5分
・勉強脳につかれた時の休憩の5分
・夏休みの宿題に煮詰まったときの気分転換の5分
1日の中で5分間だけの時間を作れるタイミングはじつにたくさんあります。
~幼稚園・小学校低学年生のために身近な例~
私が最近5才の息子によく使う手を書いてみます。ガリガリ君、ハーゲンダッツなどとくに好物のアイスをおやつに食べてもらい、そのあとで、
「あぁ、アイス美味しかったね、おいしいアイス食べたから5分だけピアノ弾こうか♪」
食べ物と関連付けると、まるでペットのしつけのようですが、
子どもの機嫌のいい時に促すことは結構大事なポイントだと思っています。
この誘うタイミングを間違うと、息子から断られますので、私はこの声掛けのタイミングはかなり慎重に見極めています。
とくに好きな○○は低学年の子までには大変有効です。
5分でもいいけれど、5分でなくてもいい
1日5分でも毎日続ければ確実に訓練を積み重ねることになります。
練習時間のことをしつこく書いていますが、大事なのは何分・何時間練習したかということではありません。
大事なのは、良い弾き方を反復することです。
1日5分、5回の集中した良い練習ができると、7日あれば35回の良い練習をすることになります。
5分間を、1日3回作ることができれば(午前中・午後・夕方など)、1週間で105回の良い練習を反復することができます。
たかが5分、されど5分なのです。
良い弾き方を学ぶ場が週1のレッスン、
それを自宅で反復して自分のものにするのが練習です。
弾いたものが良い弾き方だったのか悪い弾き方だったのか自宅でそれを判断するのは本人なので、本人が集中していることは必須です。
最低でも、5分間は。
しかし、なにかを5分と思ってやり始めても気が付いたらそれ以上の時間が経過していたという経験は誰でもあるのではないでしょうか。
作業興奮という言葉を調べてみてください。
5分と約束して弾き始めたが、5分を経過しても集中が続いているようならば、そっと見守りましょう。
(TVの始まる前の5分を使っていたなら、録画ボタンを押すことを忘れずに!)
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